プロンプトエンジニアとして活躍するためにはどのようなスキルが必要なのか、また、どうやってスキルを身につければいいのか、具体的な勉強法を紹介します。
プロンプトエンジニアとして活躍したいなら、自然言語処理の仕組みを理解する必要があります。AIやコンピュータがどのように自然言語を処理するのかを理解していなければ適切な指示を出せないからです。
自然言語処理では文章を形態素と呼ばれる単位に分割し、各形態素に品詞が割り当てられる「形態素解析」、形態素間の関係をチェックする「構文解析」、構文解析で得られた解釈の中から最も正しいものを選ぶ「意味解析」、文と文の関係を分析する「文脈分析」の4つの手法が用いられています。
AI設計にはPythonなどのプログラミングスキルも必須です。自然言語で指示するよりも、プログラミングのコードで指示した方が適切に処理されるケースもあるからです。
クライアントのニーズを理解し、AIが最適な回答ができるようにプロンプトを的確に判断しなければならないため、技術的な知識だけでなく、対象とする業界や分野に特化したドメイン知識も必要です。
プロンプトエンジニアとして活躍するためには上記のスキルが必要ですが、どうやって身につければいいのでしょうか。ここでは3つの学習方法を紹介しますので、自分に合う方法で勉強を進めてください。
プロンプトエンジニアに関する書籍やオンラインドキュメントを利用すれば独学でも学べます。注目を集めている職業なのでインターネット上でも話題性が高く、コミュニティ活動も盛んです。中には無料で閲覧できるものもあるので、気軽に勉強したい人におすすめです。ただし、書籍や資料の内容は専門的な側面が強いためAIに関する予備知識がなければ難しいかもしれません。
ある程度の知識が身についたら、実際に試験を受けて自分の実力を試してみるのも効果的です。2023年5月にギブリーが開発した「プロンプトエンジニアリング試験」は、プロンプトに関する基礎知識、特定のAIモデルの特徴、テクニック、注意点など、プロンプトエンジニアに必要な知識が備わっているか確認できる試験です。試験勉強の過程で様々な知識を身につけることができます。
AIに関する予備知識がない、独学で勉強を続ける自信がない、という人はスクールに通うといいでしょう。あるスクールではAIに関する基礎知識から、プロンプトエンジニア習得の前提となるPythonを使ったAIプログラミングの実装までを学べるカリキュラムを用意しています。AI機能を搭載したソフトウェアやシステムを開発できるレベルの知識が確実に身につきます。